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#2308 怠け道8段、の詩 [  L 社長の俳句]

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元の句は杉田久女
草の戸に 住むうれしさよ 若菜摘 です。

一生を我侭し放題で終える家猫・・。
生態系の頂点ですね。

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#2307 窓辺には緑色のカーテンを【Eco-Style】 [  L 副社長の業務日誌]

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窓辺には緑色のカーテンを【Eco-Style】

2011年7月5日(火曜日)
  先日借りてきた本の中で、面白いものがあったので書きましょう。タイトルは「ガセネッタ&シモネッタ」で著者は米原万里氏です。著者の米原万里氏はロシア語-日本語の同時通訳者の草分け的存在で、エッセイスト。ガセネッタとシモネッタというのは、それぞれイタリア語通訳の名手、田丸公美子氏と、スペイン語通訳の名手、横田佐知子氏に奉られた尊称、と言うか屋号。正式な名称は"シモネッタ・ドッジ"と"ガセネッタ・ダジャーレ"となっております。

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 当意即妙の翻訳が必要とされる同時通訳の世界では、単なるAからBへの翻訳にとどまらず、話し手のガセを上手くごまかし、ジョークのつもりの下ネタを、直ちに別の言葉でそれに類するフレーズを見つけて翻訳し、その場に笑いを巻き起こすだけのセンスと知識が必要とされる、つまりこれは通訳に対する最大級の褒め言葉・・・なのでしょう。

 とりわけ興味深かったのは、アメリカ市場主義にともなう効率化をテコに、英語をグローバルスタンダードとして相手に英語に変換させて文化や情報を収集したのに対して、ロシアでは利潤追求度外視の計画経済のもと、それぞれの言語のスペシャリストを育て、その国・地域の文化を吸収したということです。

 どういうことかというと、ロシアではどんなマイナな地域の言語でも専門の辞書があり、日本で言うと万葉集から源氏物語、大宝律令にいたるまで翻訳されたものがあるというのです。ロシア人の情熱というか、執念を感じます。現在のNHKの海外向け放送は22ヶ国語、イギリスのBBC放送は56ヶ国語ですが、最盛期のモスクワ放送はなんと85ヶ国語で発信されていたというから驚きです。

 どんな弱小な国であってもその国の言葉を解し、直接にコミュニケートしようとする姿勢はとてもすごいことだと思います。日本はというと英語一辺倒になってしまっていて、世界の情報は必ず一度英語に変換されてからしか入ってきません。言語が交換された時転で必ず抜け落ちるものがあると米原氏は言います。同時通訳者を持ってしてすらそうなのです。一般人が未熟な英語で読み取る世界の情報がいかに乏しいかが想像できます。また、現在の日本が政治的に世界と直接に繋がれない、アメリカ(英語)に依存せざるを得ないところがあるという背景が読み取れます。
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