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#2517 猫と悟りと煩悩と【Ascetic practices】 [  L 副社長の業務日誌]

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猫と悟りと煩悩と【Ascetic practices】

2012年1月15日(日曜日)
 小雨の降る日曜日。佐々木の母・C津子氏と妹・K氏と一緒に、実家の猫・茶々氏の納骨供養を猫寺こと「御誕生寺」にお願いしに行きました。以前から動物用の納骨堂があることは承知していましたが、どこにあるのかは分かりませんでした。納骨堂は本堂の裏手にあって、結構な大きさです。基部は2000mmの方形で高さは2500mmほど、頂部には石で創られた犬と猫の象が飾られています。内部は人が余裕で入れる広さがありましたが、まだ5.6体程しか入っていないようです。

 納骨堂の周りにはいくつかの像が建っていて、聞くと「動物の遺体を持ってこられたのを土葬した後」との事でした。驚いたのはペットを遺体のまま持ち込む人が少なくないという事と、土葬でも供養を御誕生寺で引き受けているという事実。実際は土葬での対応は穴を掘る労力と一つ一つに碑をたてる手間、そして埋める場所の問題があるので土葬での対応はかなり無理があるものと想像します。このこと以外にも「猫寺」として地元でも認知されてくると共に、猫を預けにくる身勝手な人が増えているという問題もあります。丁寧にお経を上げる雲水さんと30匹の猫を見ると複雑な心境になるのは否めません。

 茶々氏は、動物に宗派は無いとの事で般若心経をあげて供養しました。驚いたのは住職自らが読経してくれたことです。御誕生寺の住職は曹洞宗の管主まで務めたことのある方で、動物供養に出ていただけるとは思っていませんでした。冗談か本気か「私が死んだらこの動物供養等に入りたい」と仰ってましたが、そばにいた雲水さんが「いえいえ、ちゃんと別にご用意いたしますので」と焦り気味に住職に言ったのが面白かったです。その口調で住職の言は実は本音だったのではないかと思った次第。

 これで御誕生寺には母方の祖父茶々氏が眠ることとなり、佐々木には縁浅からぬ寺となりました。猫屋福助代々の墓(猫屋福助の名は襲名されます)もきっとこの寺の敷地内に出来ることでしょう。宗派のことは分かりませんが、供養とはそんなこととは関係の無いものだと思っています。例として浄土真宗の佐々木の祖父の墓は曹洞宗の寺にあることになりました。そういう宗派を超えた懐の広さがこのお寺にはあります(実際には御誕生寺は厳しい曹洞宗の戒律の基、修行する道場となっておりますので誤解しませぬように)。
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